平成23年1月25日(火)13:00〜 いわて県民情報交流センター「アイーナ」
岩手県自主防災組織連絡会議
北上市の代表として
鬼柳町自治協議会防災部 副部長 菊池和彦さん
更木地区自主防災会    会 長  齊藤昭平さん
北上市消防防災課      主 任  高橋祐一さん
と一緒に江釣子6区防災会 会 長  高橋 進が参加してきました

▽会場となった盛岡駅西口の「アイーナ」です


▽「アイーナ」の8階がその場所です


▽NHKが取材に来ていました


▽ロの字に皆さんが顔が見えるように配意した机の並びです この並びは良かったです


▽総勢109名の大会議です


▽岩手県総務部総合防災室室長 小山雄士さんの挨拶です


話された内容をメモ的にご紹介します

☆花巻市松園町四区自主防災会会長の伊藤吉守さんが活動紹介をしてくれました
  それに関連して一関市山手民区自主防災会会長の岩渕哲夫さんが
  「名簿を作って活動しているとはすごい。うちは個人情報保護の観点からやめるべきだとなり
 名簿は廃止した。よっぽど住民理解がいいんですね」と感心
 伊藤さん「花巻市は防災会会長名で申し込めば福祉課から住民状況の名簿を見せてもらえる」

  ↑↑ 花巻市は個人情報保護法を過度に扱わないで、住民力に期待する方針なんだなぁ
      と感じました
      北上市もそうであるべきと思いますがまだまだ当局のおよび腰が蔓延してるようですね

☆北上市鬼柳町自治協議会防災部副部長の菊池和彦さんが「地域の保育園との交流」について
  司会の防災危機管理監越野修三さんから求められ、活動紹介されました

☆大槌町安渡二丁目町内会自主防災事業部本部長の佐藤稲満さんが状況紹介されました
  「私の地区は高齢化45%でそのうち7割もが弱者世帯。避難場所が高台。車で避難はダメと
  いわれているが、車イスの人達どうしたらいいでしょう?」

☆岩手町尾呂部自治振興会自主防災組織副本部長早坂勝蔵さんが、越野さんから、大雨被害の
  際、地元消防団と連携して救助活動したという新聞記事から、披露願うと要請され、状況を話す

  ↑↑ 早坂さんは当時(H22.7.17)の状況を克明に話す。越野さんは「普段の防災組織と消防団
      との連携ぶり」を導き出したいようだが、早坂さんいわくは、偶然そうなった感じ
      新聞記事を鵜呑みにするのではなくて、行政も自らそこに足を運んで、自らの目で感じ取る
      姿勢が大切と思わせる瞬間でした

☆盛岡市青山地区自主防災会会長及川靖紀さんから毎年12町内会と地元企業が参加して防災訓練
  を実施している活動報告がありました。12町内会9,800名のうち600名参加。地元企業の
  ユニバースや森永乳業なども賛同してくれて社員や商品の提供もあり
  それに関連して、久慈の防災会の方から「自主防災組織とは、そんな大がかりな防災対応ではなくて
  一自治会、一町内会レベルで共助できることをやるべきではないか」と疑問を呈する発言がありました

  ↑↑ それに対し、越野さんからは「このあとで県の担当者の方から自主防災組織の形態について
      説明があります」と応えておりました。
      私的には、盛岡さんのやり方も久慈さんのやり方もどっちも正解と思いました。
      要は住民の方々の助け合う気持ちが深まればいいことなのですから

☆久慈市久慈湊地区自主防災会連合会会長代行の佐々木孝一さんからは、考えさせられる内容の
  報告がなされました 以下箇条書き的にあらわします
  ・8町内会で結成
  ・明治29年の津波では地区の半分が流された
  ・海手と山手の住民がおり、山手は津波には無関心
  ・活動拠点が消防屯所になっているが、その場所は津波に間違いなく襲われるところ
   そのままの位置でいいのか?
  ・昨年2月28日(日)のチリ地震津波 幸い休日で天気もよく各々の家族も揃っていた
  ・指定避難場所が高台のお寺と神社
  ・体の弱いお年寄りや障害者の家族は、すでに車で指定された避難場所ではなくて、民間施設や
   商業施設に泊り込みできるように避難していた
  ・それ以外の方々がお寺や神社に避難した
  ・問題は、トイレであった トイレが足りない、洋式ではない →年寄りが大変
  ・1時間もすると、トイレに行きたいのでみんな帰りたがった →しかし帰すわけにはいかない
  ・そのうち男性は、周辺の林で用を足した
  ・女性はそういうわけにはいかないので、近くの民家のトイレを借りた
  ・しかし全員がそうするわけにはいかず、女性の方々も適当な場所を見つけて用を足したようだ
  ・たまたま休日の天気のよい日中だからよかったが、これが夜、真冬、雨、風だったらどうしただろう
  ・避難経路の途中にJRの線路が横断しているが踏切が極端に減少し、線路をおぶって渡らなけ
   ればならない状態
  ・避難所で時間が経つと、年寄りは口が寂しくなってくるが、食べ物や飲み物がない
  ・そこで、自分がポケットマネーで買いに行ったが、避難して店も閉まっている
  ・やっと高台の店をみつけ、あるったけパンや飲み物を買って与えた
  ・食べ終わった頃、市から炊き出しのおにぎりが届いた(遅い対応)
  ・避難の終わりごろに市の職員がやっと来る
  ・国会議員などはその後で「いかがでした」などと来る
  ・市会議員は真っ先に駆けつけろと言いたい
  ・ポケットマネーで買った食料品代はどうしてくれるのか
  ・いずれ問題が山ほどある

  ↑↑ すごい提起をしてくれたと思いました。しかし時間がないということなのか、
      この提起に対し話し合うことはなかったのが残念です

☆このあと当江釣子6区の取組を話してほしいとあって、私から以下の点を話しました
  ・突然自治会長(のちに防災会長兼務)に決められた時、私が受諾した理由は
   地域の世話役のトップになるのだから、自分が子ども時代に地域の方々に面倒見て
   もらった風景にもどせる! と思い受諾した
  ・自治会活動を充実させることが防災防犯活動につながる
  ・まず地域を子どもとお年寄りに目線にする
  ・そのためにはいろんな行事やイベントを複合的にからめて実施し
   いつも地域の老若男女が一緒に集まる風景をつくる
   そうしていくとだんだん地域の人達の顔と名前がわかってくる
  ・それが共助につながる
  ・行政は縦割りだから、行事を一緒にという地域住民目線がない
   だから私は行政から「他の行事と一緒にやってはダメ」と言われても無視している
   本当は一緒にやることが経費節減にもなるし、防災の共助基盤にもなるのだが
   行政は自分の分野だけに固執して下に指示してくる(だから無視して実行している)
  ・例えば地域の花植えの時に、炊き出し訓練や避難訓練、ふれあいディサービス、
   老人クラブ清掃活動、子ども会ドッジボール練習などを一緒の日に実施することで、
   老若男女が100名も150名も集まる。そういう中で一時間ほど全員で防災演習
   すると、指導する消防の方々もやる気が出るし、地域住民もお互いを認識しあえる
   また、炊き出し訓練で無料のカレーライスを提供するということで、子どもがたくさん
   来るし、小さい兄弟姉妹や親、じいちゃんばあちゃんなど一家がそろって参加しにくる
                              ⇒⇒そのひとつの例です
  ・ポイントは自転車か徒歩
   地域を自動車で用足しして歩くと、途中で住民との会話ができない
   普段から自転車や徒歩で用足ししてあるくと途中途中で住民と話ができ、
   わざわざ会議を開かなくても地域の課題が見つかる
   また、防災上危険な箇所や防犯、交通安全目線も養われる
  ・個人情報保護法がどうのこうの言う前に、地域を預かる者として、正確な名簿は
   必須。いろんな手を尽くして名簿を維持している。それは自治会長(防災会長)
   区長(防災副会長)だけで保持し門外不出にしている
   いざというときその整備してる名簿が役に立つ
   その名簿には、いざ災害というときに役立つように、「井戸」「重機」「看護師」
   「発電機」「はしご」「スコップ」「緊急時の連絡先」等々ありとあらゆるものを
   データベース化して準備している

☆次に岩泉町岩泉地区自主防災協議会の箱石さんから「黄色いハンカチ」の話が
  なされました

  ↑↑ 上記2つとも披露しただけで時間がないので、質疑応答はなかったです
      
      今回は初めての開催であり、まず皆さんのところのいいところ、できないところ
      の披露があり、私的にはすごく勉強になりました

      次回は、久慈湊地区の提起に対して、どう県なり市なりが『すごい 頼りになるなぁ』
      ということを一緒に取り組んだかを発表してくれると思いますので、、皆さん期待する
      とともに、ますます自防災会の活動の充実に努めましょう

▽連絡会議参加組織の活動内容一覧表です






▽参加者名簿です



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